ある企業が製品やサービスを別の企業に売れば、その代金を受け取ることができます。しかし、企業間取引が一般消費者に対する売買と異なるのは、その代金の受け取りは、商品と即時交換とは限らないということです。そのため、売掛金という言葉が使われます。これは、その字のごとく、売っている途中という意味があり、売主の企業が商品を相手企業に引き渡したけれども、まだその代金をすべてもらっていない場合に、残りのお金のことを言います。
売主の企業は、商品を製造したり、開発したりする際にお金を使っていますから、代金を早くもらわなければ資金が減ってしまいます。このような状態は、もらっていない代金に加えて、その間の金利分損をします。即ち、代金を全額早期にもらっていれば、その分のお金を銀行に預けることができるので、金利が付きます。しかし、例えば売掛金の回収が1か月遅れれば、その分のお金を銀行に預けることができないので、金利分を存するのです。
そこで、ファクタリングを利用すれば、その分の手数料は支払うことになりますが、売掛金を早期に回収できるため、金利分の損が出ないので、結果的に売主の企業にとっては利点があることになります。即ち、売主の企業が、ファクタリングのサービスを提供する会社に依頼すれば、売掛金を買い取ってくれるからです。もちろん、ファクタリングを提供する会社も利益を得る必要があります。そこで、例えば売掛金が1億円あるとすれば、ファクタリングを依頼すれば、少し割引した金額で買い取ってくれます。
売主の企業からしてみれば、まだ先でしか回収できないはずのお金を得ることができるという利点があるのです。
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