介護報酬は事業者が国保連に申請してから支給されるまでに、約2か月の時間がかかります。このタイムラグは事業者の頭を悩ませる大きな問題です。場合によっては資金繰りがショートして、事業が立ち行かなくなる可能性もあります。こうした問題を解決する手段のひとつがファクタリングです。
ファクタリング会社を利用すれば、介護報酬が約半月で現金化できます。通常の売掛金と違って、介護報酬は貸倒れが発生しにくい確実な債権なので、ファクタリング会社にとってもメリットがあります。ただし良いことばかりではないので注意が必要です。ファクタリングのデメリットの第一は、当然ですが手数料がかかることです。
正式に支給されるまで待っていれば、まったく必要のない費用ですから、たとえ少額でも負担になります。会社によっては定期的に更新料や審査料がかかることもあります。また報酬の全額を前払いできるわけではありません。多くても8割程度であり、もっと少ないこともあります。
審査の結果によっては、サービスを利用できない場合もあり得ます。銀行から融資を受けるのは難しいという理由で、ファクタリングを利用する事業者は、資金を調達できたからといって満足せず、事業内容を再検討してみる必要があります。事業が本当に順調であれば、銀行の審査も通るはずだからです。事業の健全性を確保した上で、コストパフォーマンスも十分に考慮して、資金調達の方法を選ぶ必要があります。
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