資金操りで失敗すると、利益が出ているのに倒産をしてしまうことがあります。例えば、2000万円の収入があって、税金や借金などで出て行くお金が500万円だとしたら、1500万円の利益が出ているので、倒産をすることはないだろうと考えるでしょう。しかし、この2000万円がすべて売掛金であり、半年後に回収できるお金だとしたら、その半年間は企業の手持ちのお金はゼロということになります。個人でも、友達に100万円貸していて、それが10日後に口座に振り込まれるが、その10日間お金がないのでなにも食べることができないという事態は起こるかもしれません。
売掛金を回収できるまでの間、企業は税金や社員の給料を支払うことができません。こうなると、黒字なのに倒産をしてしまいます。ファクタリングとは、売掛金を買い取ってもらって即時に現金に換えてもらうことです。最近では介護報酬、診療報酬などの債権についてもファクタリングの対象となっているようです。
将来に入ってくるはずのお金を即時に現金化できるので、企業にとっては大きなメリットがあります。しかし、ファクタリングにはリスクもあります。それは、高額な手数料がかかるということです。消費者金融でお金を借りた場合よりも、ファクタリング業者を利用した場合のほうが手数料は高額になるようです。
高額な手数料を支払っていると、その時点での倒産は乗り切れたとしても、将来にお金が足りなくなって倒産するリスクがあります。ファクタリングは最後の手段として考えるべきです。
No comment yet, add your voice below!