債権譲渡の実施で悩みとおさらば

売掛金は回収が完了するその時まで安心できませんが、支払い期日が数ヶ月先となれば、急に出費が発生したらと考えるだけでも悩みになります。売掛債権は一見すると代金が回収できる以外に価値がないように思われますが、実は債権譲渡というもう1つの価値があります。債権譲渡は文字通り売掛債権を譲渡する意味で、具体的にはファクタリング会社などに買い取ってもらうことを指します。売掛金の債権譲渡は可能なのか疑問が湧きますが、結論をいえば取引相手との契約で禁止されていなければ可能です。

また、法律に則ってサービスを提供するファクタリング会社の存在も特に問題ではないので、安心して活用できますし前向きに利用の検討が行なえます。債権譲渡に応じるファクタリング会社は、売掛先から代金の回収が行えるか審査をして、結果に応じて買い取るか否かの判断をします。つまり、債権を持つ側が審査の対象ではなく、取引先の経営状態が審査されることになります。債権譲渡は売掛金を回収する権利を譲ることなので、当然ながら登記を変更することが必要です。

その登記変更に費用が掛かりますし、他にも諸経費が発生しますから、債権を買い取ってもらえるといっても額面の100%ではないです。2社間と3社間で異なるものの手数料が掛かるので、売却譲渡によって手元に残るのは、手数料を差し引いた金額となります。しかし支払い期日まで待たなくても済みますし、早ければ即日買取代金が受け取れるので、資金調達が実現して資金不足の悩みから解放されるのは確かです。